SCREEN PE ソリューションズは,独自開発の高精細露光エンジンを搭載したプリント基板回路パターン用直接描画装置「LANZAN」を開発したと発表した(ニュースリリース)。
近年,スマートフォン市場では高機能化が加速し,有機ELパネルの採用やバッテリーの大型化,高周波対応などを受け,メイン基板の小型化と微細化がより一層進むと予想されている。
そのため,回路パターンの形成工程においては,これまで主流となっていた「サブトラクティブ法」では対応が困難になってきており,「MSAP(Modified Semi Additive Process)法」へのシフトが進んでいる。現在,MSAP法の主流は60μmピッチだが,40μmピッチにまで高精細化が進むといわれており,直接描画装置にはさらなる高精細な描画性能が求められている。
このような動向を背景に同社は,次世代MSAP法による回路形成の量産に対応した直接描画装置「LANZAN」を開発した。この製品は,独自開発の広角高精細露光エンジンを搭載し,ワンパスで線幅8μmレベルの高精細回路パターンの高速描画が可能。また,高い描画位置精度(±7μm)を誇るアライメント技術により,ノンストップで撮像できる。
さらに,オートフォーカスやメカニカルクランプをはじめ,最高水準の描画品質を支える数々の機能を備えるなど,世界最高レベルの高精細描画と高生産性を実現する装置だとしている。