新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は,WEB上で公開している「日射スペクトルデータベース」に2012年末から2015年末まで3年間のデータを加えて機能を拡充,6月1日付で新たに公開した(ニュースリリース)。
NEDOは,日射に関するさまざまなデータベースを公開している。日射スペクトルデータベースは,北海道(長沼町),茨城県(つくば市),岐阜県(岐阜市),佐賀県(鳥栖市),鹿児島県(沖永良部島)の国内を代表する5地点における傾斜面と水平面での日射スペクトルデータを気象データとともにデータベース化しており,表示ソフトを用いたデータの閲覧とデータのダウンロードが可能。
今回,「日射スペクトルデータベース」に2012年末から2015年末まで3年間のデータを加えて機能拡充,6月1日付で新たに公開した。これにより,これまで約1年分にとどまっていた従来の期間を含めた複数年の日射スペクトルデータの閲覧が可能になり,年ごとの収録データの違いを考慮した国内地点での日射スペクトルの特徴が分かるようになった。
今後,太陽光発電事業者による特定の年の気象状況によらない,より標準的で高精度な発電量評価や太陽電池メーカーによる高効率な次世代太陽電池の開発に向けた研究に,このデータベースの活用が期待されるとしている。