オクテックは,最大300,000cd/m2の超高輝度で映像表示するシステム「HALDiS」を開発,商品化した(ニュースリリース)。
自動運転の開発競争は国際的に激しくなっており,世界各国で公道での実験が行なわれている。しかし,アメリカで自動運転実験車による死亡事故が発生,車載カメラの映像の分析結果から,女性を認識していなかったことが判明し,公道での自動運転実験の難しさが浮き彫りとなった。そのため,室内で自動運転の機能を評価・検証できる実験システムが望まれている。
この製品は,最大300,000cd/m2の超高輝度で,入力データと同じ明るさ・色で映像表示するシステム「HALDiS」を利用することにより,従来では不可能であった時間・天候を問わない“実際の明るさ”の環境を再現できる。他車両や歩行者を撮影・認識する車載カメラやAI,アルゴリズムの検証を室内で実施できる。
最大300,000cd/m2の超高輝度で映像表示するシステムの開発は世界初。同時に,実輝度データ記録・解析システム「o-T-Record」と実輝度走行環境シミュレーション「o-T-Sim」も商品化した。従来では不可能であった逆光などの“実際の明るさ”を,室内で映像再現できるようになるという。“実際の明るさ”の映像の前に検証用カメラを設置してその映像を撮影することで,室内で安全かつ効率的に車載カメラなどの性能実験が可能となるとしている。