ナイトライド・セミコンダクターは,275nmと短波長ながら50mWの大出力を達成した深紫外LEDを光技術展示会「OPIE’18」にて展示している。
将来的な水銀の規制に備え,深紫外LEDの開発が活発化している。いくつかのメーカーから製品が発表されているが,まだ価格が高い(1万~1万5,000円)ことが普及へのネックとなっていた。
これに対し同社が今回展示する製品は,最適なレシピの開発のほか,小さなチップ(0.7×0.7mm)を4つ並べる構造によるLEDチップの歩留まり向上,アルミパッケージの採用などによるコストダウンで,でこれまでの常識を破った,1個あたり3,000円(1万個発注時)という低価格を実現した。
さらに,発光波長は他社の製品が285nmに対し,同社の製品は275nmと短い。10nmの差だが,殺菌効果は格段に強く「世界最高レベル」(担当者)だとしている。また寿命は1万時間を確保しており,組込み用途としても問題の無いレベルを達成している。