アマダミヤチは,1000W高出力ファイバーレーザー溶接機のシングルモードモデル「MF-C1000A-S」を発売する(ニュースリリース)。
シングルモードはガウシアン(正規)分布のビームプロファイルを形成する。小径ファイバーの使用により熱影響が少なく,マルチモードと比較し細く深い溶け込みが得られるため,電子部品や電池関連部品に用いられる精密溶接に適している。また,溶接用途に加え切断用途のニーズも見込まれる。
集光性に優れたシングルモードレーザにより,狭小箇所への溶接が容易となり,スパッターを低減した。オプションのガルバノスキャナーユニットを用いることで,高速かつ高効率な加工を実現する。専用光学系の採用により,優れた集光性を最大限生かすことができる。ワブリング溶接を行なうことでワークへの急熱急冷を抑制,クラック低減にも寄与する。
反射光による停止頻度を抑制し,アルミや銅など高反射材料の加工に適している。安全対策として反射光検知センサーを内蔵し,発振器損傷を防止する。さらに,任意波形制御機能により様々な波形が設定可能。変調機能(繰り返し周期及び波形)により高速微細溶接から切断まで多彩な用途を実現するとしている。