NTTドコモは,ドローンを用いたLED球体ディスプレーをデジタルコンテンツエキスポにて展示した(関連記事)。
これはドローンの周囲にLEDを貼り付けた弧状のフレームを天地方向に8本取り付け,LEDを点滅しながら回転させることで残像による球体の映像が浮かび上がるというもの。このフレームを1秒に3回転させるので,フレームレートは24fpsとなる。
フレーム1本に取り付けられたLEDは144個。そのため解像度は天地方向が144,水平方向が136(1周)となる。LEDはRGBタイプでそれぞれに制御用のマイコンが付いており,全体の制御は超小型PCのRaspberry Piを使い,SPI通信で行なっている。
浮遊用のドローンの他,LEDの点灯と制御,LEDのフレームの回転機構,フレームの回転による反力を打ち消すためのスラスターなどの電力が必要なことから,現在のところ飛行時間は3~5分程度だという。今後は有線・無線給電も視野に開発を進める。
また,次世代機として解像度が640×320となるタイプも開発しており,完成すれば8dpi程度の解像度を得ることができるとしている。同社ではこの危機をイベント等で貸し出すビジネスを始めたいとしており,2020年のオリンピックまでに完成形を目指す。