ジャパンディスプレイ(JDI)と,NHKメディアテクノロジー(NHK-MT)は,次世代映像に向けた共同研究開発を開始し,「17型ライトフィールドディスプレー」を発表した(ニュースリリース)。
この共同研究では,JDIの高精細液晶ディスプレイ技術を駆使し,8K液晶ディスプレーをベースとした「17型ライトフィールドディスプレー」を開発した。
ライトフィールドディスプレー技術とは,現実の世界が様々な方向に向かう光で構成されており,我々はその光をとらえることで立体的に感じ,認識していることを模したもの。
この技術では,限られた数ではあるが,多数の様々な方向に向かう光を再現することで無限の光をシミュレートし,立体視を可能にする。
このディスプレーとNHK-MTの高精細な次世代3D映像を組み合わせ,見る視点によって異なった映像を表示し,実物を見ているかのような立体感のある映像が3D専用メガネを使用することなく見ることができる。
JDIは,2017年5月21日から米国Los Angelesにて開催された「SID DISPLAY WEEK 2017」において,「17型ライトフィールドディスプレー」の技術展示を行なった。
両者は今後,それぞれの技術を活かし,現実により近い,新たな映像表現を実現していくとしている(下はデモ映像,再生ボタンをクリックで再生)。