オスラム オプトセミコンダクターズは,虹彩認証向けの新しい赤外LEDを発表した(ニュースリリース)。
生体認証法の中でも,虹彩認証は最も信頼性が高い。虹彩スキャナーは眼を赤外光で照射し,それをカメラが撮影し,次に特殊なソフトウェアが,そこから各個人に特有の虹彩パターンを検知する。
同社は2年前,スマートフォンやその他のモバイル機器にこの技術を実現する赤外LEDを初めてリリス―した。その後継品はわずかに照射角度のあるバージョンで,設計者がLED全体を傾斜させるための機械的補助を不要とした。放射角度はカメラの視野角と一致している。
この虹彩認証向けの第三世代赤外LEDは,アプリケーションの他のニーズにも対応している。カメラ画像の輝度差分は理想的には虹彩パターンから生じるべきで,照射の輝度勾配から付随的に生じるべきではない。
この製品では,虹彩パターン判定時にソフトウェアが是正すべき作為的なパターンが減少する。同社は平面光のエミッタを開発し,リフレクタとレンズを最適化して,照射光ビーム全体の実質的な光度均一化を確実にしているという。
これを除けば,この詩品は従来品とほとんど同じで,共にコンパクトな3.5×3.5×1.6mm大のパッケージ。810nmの波長は,眼の色を問わず高コントラスト画像を作り出す。照射方向は8°傾斜し,放射角は±18°。高効率エミッタの光出力は駆動電流1A時 720mWで,放射強度は1,000mW/srとなっている。