オーストリアamsグループのベルギーCMOSISは,業界初となる48Mピクセル グローバルシャッターCMOSイメージセンサー「CMV50000」を発表した(ニュースリリース)。
この製品は,ピクセルサイズ4.6µmで解像度7920×6002のミディアムフォーマット48Mピクセルのセンサー。ノイズを減らし優れた電子シャッター効率を得るために,特許取得済みの8トランジスタピクセルアーキテクチャーを使用している。グローバルシャッターにより,動きの速い被写体を歪みなくとらえることができる。
このピクセルデザインにより,最大の解像度では64dB,サブサンプリングした4kモードでは最大68dBのダイナミックレンジを出力するので,黒レベルクランプなどの最新のオンチップ・ノイズリダクション回路を実装することで,光量が少ない状態でも高画質な画像を撮影することができる。
このセンサーは最大解像度またはピクセルビニングで4kモードにした12ビットのピクセル深度を持つ高速30フレーム/秒でのオペレーション,および4k解像度のピクセル・サブサンプリングで最大60フレーム/秒でのオペレーションを行なうので,高速のマシンビジョンシステムやテレビ放送,ビデオカメラでの使用に適しているという。
また,自動光学検査装置(AOI)および携帯電話やタブレット,ノートパソコン,テレビのディスプレー検査装置など,工場のオートメーションアプリケーションに求められる大きな表面積での詳細な表示が可能。高速フレームレートと高解像度の組み合わせによって,民生製品組立工場のスループット率をより一層向上させることができる。
奇数および偶数行の二重露光機能によって,ハイダイナミックレンジ(HDR)モードをサポート。マルチタップCCDイメージセンサーに求められる複雑なアナログ出力マッチングを必要とせずに,最大動作速度での高画質を実現すると同時に,カメラの開発期間を大幅に削減する。
この製品のモノクロバージョンは現在,サンプル出荷中。カラーバージョンは2016年末までにサンプル出荷可能になる予定だとしている。