パナソニックは,大阪府吹田市の市立吹田サッカースタジアムに国内のスタジアムでは最多となる248枚のサイネージ用ディスプレーを用いてライブ映像や試合進行と連動するスポーツ演出サイネージシステムを導入し,一体感のあるスタジアム観戦を目指したエンターテイメント演出の企画・運営の実証実験を,10月29日のガンバ大阪vsアルビレックス新潟戦から開始した(ニュースリリース)。
2020年に向けて,スポーツへの関心や投資意欲,スポーツを通じた地域・経済活性化への高まりが考えられ,スポーツ産業が日本経済をリードする成長産業として現状の5.5兆円から2020年には10.9兆円へと拡大・発展することが期待されている。スポーツ市場規模の拡大には,欧米に比べて遅れているスポーツ観戦,スポンサー広告,周辺産業等の需要をそれぞれ拡大させるスタジアム・アリーナへの投資が必要であることから,同社は,スポーツ市場拡大に貢献するスタジアムソリューションの提供を目指している。
今回の実証実験での映像演出は,ガンバ大阪の協力を得て,試合のライブ映像や選手情報などのスポーツ・コンテンツを活用し,スタジアム空間での一体感や,観客の琴線に触れるライブ演出コンテンツを提供するもの。
また,デジタルサイネージでは,オペレーターのリアルタイム操作によるエンターテイメント空間演出をコンコース,VIPエリア,飲食・グッズの店舗など市立吹田サッカースタジアム内の各所に設置したマルチディスプレーやディスプレーに提供することで,観客により楽しく,よりエキサイテイングなスタジアム観戦を体験してもらう。
また,ネット広告代理店のオプトとの共同開発により提供するデジタル広告プラットフォームと本映像演出によりスタジアムならではの高付加価値広告の配信を10月29日から開始し実施し,スポーツ市場拡大に貢献できる広告収益モデルを実証していく。