愛媛大のロボット手術,先進医療認可を取得

著者: sugi

愛媛大学は,同大医学部附属病院消化器腫瘍外科における手術支援ロボットを用いた腹腔鏡下胃がん手術が,厚生労働省から先進医療(先進医療B)として認可を受けたと発表した(ニュースリリース)。

技術名は「内視鏡下手術用ロボットを用いた腹腔鏡下胃切除術」で,ロボット手術の安全性,有効性,経済性を検証する多施設共同臨床試験として行なわれる。

同院では,米Intuitive Surgical社の製品「ダ・ヴィンチSi」を使用する。このロボットはは外科医が3Dの高精細画像を見ながら操作し,4本のアームが外科医の精細な手の動きを更に精緻に制御する。腹部の傷の大きさは,従来の腹腔鏡下手術によるものとほぼ同じになる。

この臨床試験では,参加施設・術者(執刀医)個人について,ロボット手術や腹腔鏡下手術の経験や,技術を担保する認定資格などに関する一定の基準が設けられており,それらを満たした施設の外科医のみが実施することができる。

先進医療に係る費用は患者自己負担となるが,この先進医療においては一部をIntuitive Surgical社が負担するため,患者負担額は約63万円となる。

ロボット手術で外科医が操る手術器械は,通常の腹腔鏡下手術用器具にはない関節機能を持つため,より繊細な動きが可能。手術野を3Dの精緻なカメラで観察することができ,精緻な器具の操作が可能であることから,従来の手術で発生していた合併症を減らすことが期待されている。

キーワード:
 

関連記事

  • 国がん,内視鏡の新しい画像強調内視鏡技術を検証

    国立がん研究センターは,新しい画像強調内視鏡技術であるTXI観察法と従来の通常光観察法の病変発見能を前向き多施設共同ランダム化比較試験で検証した(ニュースリリース)。 大腸を調べる検査のうち,大腸内視鏡検査は,大腸がんを…

    2025.07.31
  • 神大ら,光ファイバーを生体に刺入し内部細胞を撮像

    神戸大学,理化学研究所(理研),甲南大学は,がん細胞を生体内の深部までリアルタイムに可視化することに成功した(ニュースリリース)。 がんの内部は,様々な特徴を持ったがん細胞や免疫細胞,線維芽細胞など多様な細胞が不均一に入…

    2025.06.10
  • 東大ら,薄膜物質を自動・自律合成するシステム構築

    東大ら,薄膜物質を自動・自律合成するシステム構築

    東京大学,東京科学大学,日本電子,堀場製作所,リガク,島津製作所,デンソーウェーブ,パスカル,テクトスは,機械学習とロボット技術を活用した自動・自律実験システム(デジタルラボラトリー)を構築し,研究者が指定した物質を自動…

    2025.05.21
  • 慶大ら,GI-POFで極細ディスポーザブル内視鏡開発

    慶應義塾大学とエア・ウォーターは,世界初となるGI-POF(屈折率分布型プラスチック光ファイバ)技術を応用した注射針レベルの極細ディスポーザブル内視鏡「Cellendo Scope」の開発に成功したと発表した(ニュースリ…

    2025.04.22
  • DELO,光硬化型の医療機器向け接着剤を発表

    独DELOは,無毒性を考慮して設計した新しい光硬化型の医療機器向け接着剤「DELO PHOTOBOND MG4047」を発表した(ニュースリリース)。 この製品の一番の特長は,IBOA(アクリル酸イソボルニル)を使用して…

    2025.03.14
  • 電通大ら,発光蛋白でロボに変形/センシング付加

    電気通信大学,杏林大学,国立がん研究センターは,ソフトロボティクスにおける新たな発光機能として,生物由来の発光蛋白ルシフェラーゼを利用した生物発光の導入方法を確立した(ニュースリリース)。 ソフトロボティクスは,柔らかい…

    2025.02.17
  • NTTら,APNでクラウド内視鏡システムの実現へ

    日本電信電話(NTT)とオリンパスは,世界で初めて内視鏡の映像処理機能をクラウド上で実現するクラウド内視鏡システムをIOWN APNを用いて構成し,今年3月からの実証実験にて,APNがクラウド内視鏡システムの実現に向けた…

    2024.11.19
  • 2033年の協働ロボット世界出荷台数,68万台を予測

    矢野経済研究所は,協働ロボット世界市場を調査し,主要国の関連政策や支援制度,参入企業動向,将来展望を明らかにした(ニュースリリース)。 それによると,2024年における協働ロボットの世界市場規模は,メーカー出荷台数ベース…

    2024.08.05

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア