オムロンと新栄電子計測器は,太陽光発電システムの点検・保守業務における作業効率の軽減・改善およびライフサイクルコストの削減と長期安定稼働をサポートする国内初のPV用直流安全検査装置「DC Fault Tester」を本年12月より発売する(ニュースリリース)。
新栄電子は国内で初めて太陽光発電の点検・保守市場で使われている計測器の4つの機能を1台に集約したこの製品を開発した。この装置オムロン独自の,直流電流(DC)における故障位置特定技術「AISET™」(Active Inspection SEnsing Technology)を搭載している。
従来の各種計測器では太陽光発電システムの回路ごとの測定を行ない,故障の有無を判定してから,モジュールを個別にチェックし,位置特定を行なっているが,新製品は故障の有無と位置特定を接続箱単位で一度に行なう事が可能なため,保守作業時間を大幅に削減することができる。
膨大なデータを計測・分析するのではなく,太陽光パネルの故障特徴に合わせたセンシング技術のため,計測器の小型・ローコスト化を実現した。
太陽光発電の点検を行なう上で,これまで複数必要であった機器を集約することにより,作業者の作業効率の向上と安全性の確保,火災リスクの最小化で太陽光発電システムの安定稼働に貢献する。この製品を通じ,両社はぞれの強みを融合させ,太陽光発電における発電量の維持安定化や安全性確保に大きく貢献していくとしている。