セイコーエプソンは,最大でXGA解像度のカラーTFT液晶パネルに対応したディスプレイコントローラーIC「S1D13L04」を商品化し,量産出荷を開始した(ニュースリリース)。
このICのQFP22-208ピンパッケージの価格は1,980円(税別)で,月産2万個を予定している。
昨今,産業機器や医療機器などの操作パネルは,カラーTFT液晶パネルの低価格化にともない,パネルサイズの大型化とXGAなどの高解像度化が進んでいる。また,モバイル機器への搭載や環境に配慮したものづくりにおいて,ますます製品の低消費電力化が求められている。
同社はこうした状況に対応するべく,ディスプレイコントローラーICとしての基本的な機能を備え,低コスト、低消費電力のソリューションを提供する,シンプルLCDコントローラーシリーズの新商品を開発した。
この製品は,QVGAからXGAの高解像度パネルまで幅広く対応し,特に産業機器や医療機器,計測機器,OA機器,ホームオートメーション機器などの表示用途に適している。
表示フレームバッファーとして外付けSDRAMを使用し,最大16Mバイトまで利用可能。CPUとのインターフェースは,16ビットダイレクト/インダイレクトおよびシリアルインターフェースを装備している。
また表示機能として,マルチウィンドウ,アルファブレンディング,透過処理,ガンマ補正,疑似色拡張,ミラーおよび180°回転機能を有しており,メイン/PIP1/PIP2の複数のウィンドウ上に,さまざまな画像を表示可能できる。