産総研、プリンテッドエレクトロニクスのための液滴シミュレーション技術を開発

産業技術総合研究所フレキシブルエレクトロニクス研究センターフレキシブル有機半導体チーム産総研特別研究員の野田祐樹氏、共同研究員(東京大学大学院 新領域創成科学研究科)の松井弘之氏、同研究センター副研究センター長の長谷川達生氏らは、表面濡れ性(親水性/撥水性)の違いによってパターニングを施した基板表面上にインクを印刷塗布したときのインク液滴の形状を、簡易・高速・高精度に予測するシミュレーションソフトウエアを開発した。

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親水性領域と撥水性領域の境界を含む平坦な基板表面上でのインク液滴の形状予測はこれまで容易ではなかったが、今回開発したプログラムにより、通常のパソコンを用いて数値シミュレーションを素早く行なうことが可能になった。

このソフトウエアにより、印刷技術を用いて各種の情報端末機器を製造する「プリンテッドエレクトロニクス」の研究開発が大きく加速されるとともに、表面を介したさまざまな液体プロセスの解析技術への応用が期待される。

開発した液滴形状シミュレーションソフトウエア「HyDro」は、2013年7月31日からWEB上で一般公開する。

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