8の字型構造の活用による高効率円偏光発光を示す第3世代有機EL材料の開発 1. はじめに 有機発光ダイオード(OLED)とは電流励起による有機分子の発光を利用する素子のことである。OLEDは軽量かつフレキシブルであるとともに,優れたエネルギー変換効率で電力を光へと変換できることから身の回りに広 […] 2024年05月07日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第98回 著者:名古屋大学 福井識人
高出力半導体テラヘルツ信号源とその応用 1. はじめに テラヘルツ(THz)技術は20年以上継続的に開発されてきたが,依然その用途は非常に限られており,実用的へのチャレンジが続いている。ただ,第五世代移動通信システムにおけるミリ波普及の懸念はあるものの,202 […] 2024年04月09日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第97回 著者:東京工業大学 鈴木左文
半導体量子ドット薄膜により光増感した伝搬型表面プラズモンの高精度イメージング 1. はじめに 金属と誘電体との界面で励起される自由電子の集団振動である表面プラズモンポラリトン(SPP)は,光とプラズモンの結合量子状態であり,その界面電場増強効果をはじめとする特異的な光学機能はナノスケール光学,情報 […] 2024年03月06日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第96回 著者:大阪公立大学 渋田昌弘
大気環境情報のレーザーセンシング技術 1. はじめに 近年,全国各地で線状降水帯や台風による顕著な大雨によって,毎年のように数多くの甚大な災害が生じている。気象衛星や気象レーダー等の気象観測装置と気象数値予報モデルの高度化により,台風や前線等の日本列島スケー […] 2024年02月12日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第95回 著者:(国研)情報通信研究機構 青木 誠,岩井宏徳
光の波長情報を検出可能なフィルタフリー波長センサの開発 1. はじめに 光計測法は,散乱,吸収,反射,屈折,透過などの光性質を用いて,対象物の物理量を高速かつ高精度で計測可能な手法として,医療,環境,化学,生物,バイオおよび農業などの分野で広く用いられている。バイオ分野におい […] 2024年01月15日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第94回 著者:豊橋技術科学大学 崔 容俊,澤田和明
熱延伸技術による多機能ファイバーセンサーの新次元:生体システム解明へのアプローチ 1. はじめに 現代社会における認知症,うつ病等の神経・精神疾患の患者数は急激に増加しており,これらの疾患に対する病理の解明及び治療は社会的に重要な課題となっている。従来の生体医工学技術では,シリコン加工やフレキシブル印 […] 2023年12月07日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第93回 著者:東北大学 郭 媛元
非破壊細胞診断のための新ペイント式ラマン顕微システム 1. はじめに 細胞診断は細胞の形状,構造,機能,遺伝子情報などを分析する方法であり,診療だけでなく,生物学や医学,薬学などの多岐にわたる分野で用いられている。例えば,疾患の特定やがん進行度の判定,感染症の同定などに利用 […] 2023年11月14日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第92回 著者:(国研)産業技術総合研究所 赤木祐香
長波長光応答性酸窒化物光触媒の製造と水分解反応への応用 1. はじめに 世界のエネルギー消費は年々増え続けており,今後も当面はその傾向は変わらないとみられる。現状,一次エネルギーの大部分は化石資源に由来しているため,環境の悪化やエネルギー資源の枯渇への懸念は高まっており,使用 […] 2023年11月06日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第91回 著者:信州大学 久富 隆史
柔軟モノリス型多孔体「マシュマロゲル」の内部散乱を利用した光学式触覚センサー 1. はじめに 技術の発達により,産業現場のみならず大学研究室や教育現場でも手軽にロボットをもてる時代になってきている。筆者も10万円前後の中国製ロボットであるDOBOT MagicianやmyCobotを4年前から導入 […] 2023年09月26日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第90回 著者:(国研)物質・材料研究機構 早瀬 元
円偏光純度と明るさを両立させる発光式円偏光コンバータの開発 1. はじめに 円偏光は,光の強度(明るさ)や波長(色)に加えて,偏光情報(右もしくは左)を有する光である。光伝搬中に偏光面が動かない直線偏光に対して,円偏光は偏光面を回転させながら伝搬する。どの角度から観測しても変わる […] 2023年08月22日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第89回 著者:京都大学 岡﨑 豊