【モーターショー】三菱電機,次世代自動車向け光デバイスを展示

三菱電機は,東京モーターショーにおいて,近未来型自動車のモックアップに,同社が提案する「未来型」周辺機器を搭載したデモを行なっている。

【路面へのライティング】
夜間に多いとされる交通事故を減らすため,積極的に車の動きを周囲に知らせる技術として,車の動きを示す図形をアニメーション化して路面へ投影する「路面ライティング」を同社は提案している。これはブレーキランプやハザードランプ,ウィンカーに加え,車の動きやドライバーの意思を大きくわかりやすく路面に投影するというもの。


ドアが開く際のサイン

フェンダー部のプロジェクター

モックアップでは4輪全ての車輪の上部,フェンダーの陰となる位置にプロジェクターを設置し,車両の前後左右にドア開けや前進・後退することを示す図形を道路で道路に描き出している。プロジェクターの小型化が進む現在,技術的な観点からもすぐに実用化が可能な技術だと言える。

【ドライバーのセンシング】
車内ではドライバーの動きをセンシングし,様々なデバイスと連携させるセンサーを提案している。同社の提案するドライバーセンシングユニットは,ドライバーのバイタルやゼスチャーを読み取ることで運転の支援,または事故軽減を実現する。


ドライバーの様子を検出

ゼスチャーによるコントロール

このユニットは近赤外線カメラと近赤外線LED照明で構成されており,ドライバーの視線の方向や顔の向き,目の開眼度合を検出する。総合的にドライバーの状態を判断して,必要であれば警告などを発することで事故を未然に防ぐ。また,デモ機には電波を利用したバイタルセンサーも搭載しており,これにより非接触でドライバーの心拍数を計測することもできる。

さらに,このユニットはドライバーのゼスチャーの検出も行なう。近未来の車はドライバーに対し,より多くの情報提供を行なうようになるとされており,これを視線を動かさずに選択・実行することが求められる。同社ではゼスチャーを認識によりこれを実現しようとしており,デモでは手の動きで画面のスワイプやメニューの選択,決定をすることができる。

【疑似曲面タッチパネル】
近未来の車では,多くの情報の入出力を行なうために,大型のタッチパネルを運転席と助手席の間に設置することが予想される。現在,このスペースにはエアコンやカーオーディオが設置されているが,こうした機器のコントローラーはカーナビゲーションシステムなど共に,必要時だけタッチパネル上に表示されることになる。


2枚の平面パネルを使用した場合

マルチタッチにも対応

このとき曲面の大型タッチパネル必要となるが,曲面タッチパネルは製造が難しくコスト的にも高い。そこで同社は,複数のパネルを角度を変えて並べ,その上に滑らかな曲線を持つタッチパネル機能付きの保護カバーを被せることで,疑似的な曲面タッチパネルを作るアイデアを提案している。

デモのパネルは2枚の平面ディスプレイを上下に並べ,1枚の曲面タッチパネルのように仕上げている。この際,曲面の保護カバーをそのまま載せると,ディスプレイからの光が保護カバーで反射するため画面の視認性が低くなる。そこで同社は,「オプティカルボンディング」という特殊な接着技術と光学設計により,反射を抑えることに成功した。

この技術により,メーカーは汎用のパネルを使うことができるので,開発費や生産ラインへの投資を大きく抑えることができ,細かなモデルチェンジにも対応しやすくなる。またタッチパネルは静電容量方式以外にも対応できるため,柔軟な設計が可能となるとしている。