The Atlanticの5月号(ウェブ版)に,「アメリカ社会がこの10年で桁外れにバカになった理由」との評論が出ていました。Courrier Japanには,有料ですが,日本語訳も出ています(Yahooにも,2022. 6. 12,9:00)。
そこでは,フェイスブックなどのSNSは,現代版バベルの塔である,と論じられています。確かに,SNSで,人々は党派主義に陥ってしまい,分断され,異なる党派の間では互いを理解するのが困難になって来ているようです。確たる根拠がなくとも,主義や主張,価値観の些細な差異が許せなくなり,敵視し,暴力的な争いに発展してしまう傾向もあります。
特に,「いいね」ボタンや「リツイート」ボタンが導入された2009年頃以降,SNSは次第にゲーム化し,多くの「いいね」が押されることや,フォローする人の数を増やすことが目的化して,人々がどのように反応するかを予測しながら投稿することになっている,と論じられています。事実の歪曲や捏造,フェークニュースも溢れています(たとえば,nikkei4946.com, 2020. 7. 20)。
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