我が国近代の盛衰を語るに,一部で, 77年周期説が唱えられています(日経, 2022. 01. 09)。2022年は,明治維新(1868年)から154年,敗戦(1945年)からは77年,どちらの期間も,前半の40年間程度は上り坂,後半は凋落傾向。一つ目の周期では,云うまでもなく現代日本の基礎が固められ,大正デモクラシーの時代を経て,満州事変から敗戦へ。
第二の周期では,戦後復興, Japan as No. 1やバブル景気を経験し,その後,失われた30年での経済的衰退,社会的退潮傾向が顕著となり,今に至ります。
このところ,エンゲル係数(消費支出に対する食費の割合)が急上昇しているそうです(日経,2022. 01. 30)。 2005年前後では22%以下であったものが,2020年には26%にまでジャンプしました。国民が総じて貧しくなった(一億総貧困化と表現されます)ことは,実感とも一致します。
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