半年ほど前の稿(2019年7月号)で,量子技術関連に対する我が国の研究開発投資は,現状,他国に比べて非常に貧弱であることなどを書きました。そこでは,量子コンピュータの実現性についてかなり懐疑的な意見も出ていることも紹介致しましたが,10月末にグーグルは,量子計算機は今使われている計算機より決定的にものすごい(quantum supremacy)ものであることが示された,と発表しました(Wired.jpによると9月頃に情報漏れがあったみたいです)。
内容を詳しく読んだ訳ではありませんが,量子ゲートを組み合わせた論理回路(54量子ビット)を使って,実際に量子計算を実行して見せたとのことですので,激しさが増している研究開発競争の中で,また一歩状況が進展したのは確かなようです。
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