季節が冬に向かうにつれ，日の入りの時間が早くなった。数ヶ月前には，まだ太陽が容赦なくジリジリと照り付けていた時刻に，今では真っ赤な夕日が沈んでいく。すべてが赤く染まり，やがて暮れていく景色は夏にだってあったのだけれども，冬に向かう季節の方がなぜか心に沁みる気がする。

日の入りの時刻が早くなる一方，日の出の時刻は遅くなる。寝坊な僕は夏の季節に朝日を見ることなどほとんど無いのだけれど，この季節になると朝日を見ることが多くなる。昼の時間が短い分，1 日のうちに朝日も夕日も見えてしまうという意味では，とても贅沢が味わえる季節なのである。