迷いの窓と悟りの窓


京都の源光庵という禅寺に行ってきた。寺の名前に「光」が入っていること,そしてこの寺には「迷いの窓」「悟りの窓」という有名な二つの窓が並んでいるということで,前から僕はこの寺が気になっていたのである。

窓というのは,採光,換気,眺望などのために壁に開けられた穴である。そして,窓は内界と外界を行き来する境界としての存在感も大きい。だから,「悟りの窓」「迷いの窓」と聞いただけで,そこは一体どんな世界の境界になっているのだろうかと,大いに気になってしまうのだ。

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  

    新規読者登録フォーム

    同じカテゴリの連載記事

    • 虹の難易度 納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき) 2024年12月10日
    • すでにマトリックス 納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき) 2024年11月10日
    • 虹色の雲─彩雲か幻日か─ 納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき) 2024年10月09日
    • 罪作りなメタマテリアル 納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき) 2024年09月11日
    • 光学と楽観主義 納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき) 2024年08月12日
    • 宇宙戦争─熱線の謎─ 納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき) 2024年07月10日
    • 動体視力という視力 納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき) 2024年06月11日
    • 何かに見えるということ─パレイドリア─ 納谷ラボ代表 納谷昌之(なや まさゆき) 2024年05月10日