この言葉にはなんだか古風な雰囲気も感じるけれども，裏を返せば目抜き通りと言えるためにはそれなりの歴史や風情も必要なのかなと勝手に想像してしまう。例えば郊外のアウトレットのメインストリートなどは都会のような賑わいだけれども，あれを目抜き通りとは呼ばないだろう。

ところで，「目抜き通り」という言葉，考えてみればどこからこんな言葉ができたのか不思議である。僕は，“田舎者が見るとびっくりして目が飛び出して抜けてしまうほど賑やかな都会の通り”という，視覚に関連した意味なのかなとずっと思ってきた。