ピンセットというものを初めて使ったのはいつのことだろうか。遠い記憶の中にあるものは,小学校で理科の顕微鏡の実習で,スライドグラスにのせた試料にカバーグラスを被せるときにピンセットを使ったことだ。少なくとも高校まではピンセットってその程度の存在だった。その後,大学に入り,いろいろな実験道具を自作するようになって,例えば小さなネジを取り上げるときとか,はんだ付けのときに線をつまんで放熱をおこなう,などという用途などにも用いるようになってから,ピンセットは僕にとって身近な道具となったのである。
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