僕が初めて手にしたカメラは父が持っていたパールⅣというフイルムカメラだ。カメラボディ上部のボタンを押すと蓋がパカリと開いて蛇腹胴のレンズが飛び出し,カメラとして機能する仕組みだ。一眼レフにはかなわないものの,上等なレンズとブローニ判という少し大きめのサイズの写真フイルムによって,なかなかの絵が撮れる秀逸なカメラで,僕が小学校を卒業する頃まで我が家の多くの思い出を写しとってきた。
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