1. はしがき
TEM00モード(シングルモード)で発振されるレーザ光はガウス関数で表される強度分布を持ち,ガウシアンビームと呼ばれる。ガウシアンビームは集光性,平行性に優れているので,ほとんどのレーザー光学系にこのビームが使用される。
散乱光を対象とする一般の結像光学系では,光軸に対して斜め入射する光線が問題になる。これに対してレーザー光学系では,光線が光軸に平行な場合がほとんどであり,球面収差以外の各種収差への配慮が不要なので,設計が比較的簡単である。ただ,ガウシアンビームには特異な伝播特性がある。
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