1. はじめに
空間光変調素子(SLM: spatial light modulator)は,コンピュータ内の画像情報を光学系内に表示するために不可欠なデバイスである。コンピュータの液晶モニターもSLMの1種である。ここでは,光の位相を空間的に制御する位相変調型の液晶SLM(LCSLM: liquid-crystal SLM)について述べる。特に,計算機ホログラム(CGH: computer generated hologram)を表示する可変光波制御デバイスとして使用することを想定する1)。光の研究者がLCSLMを適切に使えば,研究の幅を拡げるであろう。LCSLMを適切に使う,すなわち,高い回折効率で所望のパターンを得られるCGHをLCSLM上に形成するために,LCSLMが少ない光ロスで2πラジアン以上の連続的な位相変調を必要とする。
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