石川五右衛門は豊臣秀吉の時代の盗賊団の頭である。時には人殺しも厭わなかったというから決してほめられた生業ではないが,五右衛門の盗賊団が盗みを働く相手は秀吉を筆頭とする権力者のみだったこともあり,庶民にとってはヒーロー的な存在だった。
最後は秀吉の配下によって捕らえられ,幼い息子の五郎市とともに釜茹での刑に処せられる。釜茹でと言っても釜の中は油で満たされていたということだから,実際には唐揚げにされたというべきか。温泉にいくと五右衛門風呂というお釜の形をした風呂があったりして,僕たちはありがたがってそれに浸かったりするのだけど,その由来を辿ればあまりぞっとしない代物だ。
この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。