量子光コヒーレンストモグラフィ ─量子もつれ光による超高分解能光計測の実現に向けて

1. はじめに

wakate_1604_05

 光を用いた精密計測は,現代科学に不可欠な要素技術であり,これまでに多大な発展を遂げてきた。特に光の干渉現象を利用した光干渉計は,高分解能・高感度な光計測を可能にした。かつてはマイケルソンとモーレーが光干渉計を用いて光速度の精密測定を行い,光速度一定の原理に基づくアインシュタインの特殊相対性理論へと繋がった。近年では,数km規模の巨大光干渉計を用いて,十数億光年の彼方からの重力波を検出し,アインシュタインの一般相対性理論の予測を実証したとの報告がなされる1)など,基礎科学に重大な貢献をしている。

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  

    新規読者登録フォーム

    同じカテゴリの連載記事

    • 転写プリント法が可能にする自在なハイブリッド光集積 慶應義塾大学 太田 泰友 2021年10月22日
    • 水分解用タンデムセルの構築を志向した半導体光触媒粉末から成る半透明光アノードの創製 信州大学 影島 洋介 2021年09月07日
    • 空間構造を持つ光により実現する高速な3次元蛍光イメージング 東北大学 小澤 祐市 2021年07月07日
    • 目には見えない円偏光を高感度に検出するフォトダイオードの開発 帝京科学大学 石井 あゆみ 2021年06月22日
    • 計測分野へ向けた高精度な距離・形状測定を実現するTOF距離イメージセンサ 静岡大学 安富 啓太 2021年05月27日
    • 化学気相成長による軽元素系無機蛍光体の薄膜プロセス (国研)産業技術総合研究所 且井 宏和 2021年04月15日
    • 金属微細構造作製技術とプラズモニクス応用 静岡大学 小野 篤史 2021年03月10日
    • Mie共鳴により発色するナノ粒子カラーインクの創製 神戸大学 杉本 泰 2021年02月03日