光・レーザー関西(OPK2024 7月17日,18日 マイドームおおさか)にてサンインスツルメント(ブースNo.O-08)は,仏KWAN-TEKのダイヤモンド量子センサー研究キット「KWANTEACH」を展示している。
基本セットはコントロールユニット,3軸ヘルムホルツコイル,フォトディテクタ,レーザー,NVセンターダイヤモンド/RFアンテナ,光学素子,ソフトウェアから構成されており,レーザーを3次元磁界中に置かれたダイヤモンドに照射することで,常温・常圧にて,光検知磁気共鳴(ODMR),ゼーマン効果,超微細構造準位といった実験が可能。
ここに,パルスジェネレータ,専用制御ボード,AOM,フォトディテクタ,RFスイッチを加えることで,縦緩和時間T1,ラビ振動,コヒーレンス時間T2,ダイナミックデカップリング/コヒーレンス時間T2,2準位系システムの飽和といった実験もできるようになる。
この製品はまだ国内では発売が始まったばかり。特殊な環境を必要とせず,使い勝手が良いことから,最先端の量子センサーの研究に,学士から修士・博士レベルまで対応するとしている。