NHKと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同開発したスーパーハイビジョンカメラ(8K・4Kカメラ)を搭載する火星衛星探査機「MMX(Martian Moons eXploration)」が、2026年10月20日にH3ロケット10号機で打ち上げられ、火星へ向かう軌道への投入に成功した(ニュースリリース)。
MMXは、火星の衛星であるフォボスとダイモスの起源解明を目指す探査計画である。特にフォボスでは、表面物質を採取して地球へ持ち帰るサンプルリターンを計画しており、火星衛星の形成過程や太陽系の成り立ちを探ることを目的としている。

今回搭載されたスーパーハイビジョンカメラは、NHKとJAXAが共同開発したもので、火星圏に向かう探査機からの眺めや、火星への接近、フォボスへの降下・着陸などを8K・4Kの超高精細画像で記録する。地球から遠く離れた宇宙空間での高精細撮影を通じて、火星やその衛星の姿を詳細な映像として捉えることが期待される。
撮影計画によると、2026年度から2027年度にかけて、火星圏への航行中に宇宙空間から星空などを撮影し、最初の8K・4K画像を取得する予定。2027年度から2030年度にかけては、火星圏への到着後、火星やフォボス、ダイモスの詳細観測に加え、フォボスへの着陸、地表での活動、離陸・上昇の様子を撮影する計画となっている。
さらに、2030年度には火星圏を離脱する際の探査モジュールの切り離しや遠ざかる火星の姿を、2031年度には地球への帰還過程で徐々に近づく地球や、採取したサンプルを収めたカプセルの放出を撮影する予定だという。
NHKは、JAXAとの連携を通じて火星圏から届く8K・4K画像を映像化し、広く公開していくとしている。





