IDS Imaging Development Systemsは,小型モニタリングカメラ「uEye SCP」と「uEye SLE」の製品ラインで「uEye Live」カメラシリーズを発売する(製品ページ)。
機械の部品の動作や摩耗の点検にカメラを使用すれば,簡単に作業状況を観察できるが,コンシューマー向けモデルは供給期間が限られており,スペアパーツの入手も難しいという欠点がある。
このGigEカメラシリーズはモニタリング作業に特化しており,さまざまなライブストリームやイベント録画も可能。スタンドアロンでの使用を想定して設計されており,ウェブフロントエンド(HTTP)経由で簡単にアクセスできることに加え,ビデオストリーミング,ハードウェアによるビデオエンコーディング,カメラメモリへのイベントベース録画などの機能も利用できる。
用途に応じて,さまざまなデザインから選択でき,29x29x29mmのハウジングは完全に密閉されている。このシリーズは,さまざまな取り付けオプションを備えた組み込みアプリケーション用のボードレベルモデルで構成されている。
現在はSony Starvis 2シリーズの8.3 MPローリングシャッターセンサー「IMX678」を搭載した最初の 「uEye SCP」カメラを発売している。ボードレベルバージョンと追加のセンサーは2025年に登場予定だという。
これらのモニタリングカメラは,産業用でコンパクトかつコストパフォーマンスに優れるほか,同時に複数のビデオストリームを配信でき,Sony Starvis 2テクノロジーにより低照度環境でも優れた画質を実現するという。自動画像補正機能を備えたISPも内臓しており,合計で3つの並列ストリームが利用可能となっている。
H264に加え,HTTP経由のMJPEGにも対応しており,追加のプラグインやサードパーティ製ソフトウェアを使用せずにウェブブラウザで直接表示することができるという。RTSPプロトコルは,既存のツールやアプリケーションへのH264ストリームの標準化された統合を実現し,ウェブベースのREST APIにより,カメラを機械制御システムに簡単に統合することができるとしている。