ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けて事業化を強力に推し進めてきた積水化学工業が,いよいよその量産に乗り出す。(積水化学,ペロブスカイト太陽電池製造新会社設立)
生産を巡っては中国企業も工場を建設し,製造をスタートさせていると言われている。日本で生まれたこのペロブスカイト太陽電池の主導権は何としても死守することを期待したい。
ペロブスカイト太陽電池は有機系太陽電池の一種で,薄膜化が可能であるために柔軟性にも優れ,設置場所を限定することなく発電性能を得られることから注目を集めてきた。
環境省や自治体の後押しもあり,ペロブスカイト太陽電池の実証実験も相次いでいる。一方で、大学や研究機関でもいくつかの研究開発の成果が発表されている。
こうしたペロブスカイト太陽電池を巡る動きが活発なことから、「実際何が起きているのか?」について弊社編集部では先ごろ,ペロブスカイト太陽電池の生みの親である桐蔭横浜大学の宮坂力氏(ペクセル・テクノロジーズ)のもとを訪ねてインタビュー取材をしている。その記事は月刊オプトロニクス2025年3月号に掲載予定なので,是非期待されたい。(月刊OPTRONICS編集長 三島滋弘)