米X-Rite(エックスライト)は,業界が蛍光灯からエネルギー効率の高いLED照明に移行するのに伴い,正確な視覚的カラー評価のために設計された標準光源装置「Judge LED」を発売すると発表した(ニュースリリース)。
エネルギー効率向上の義務化や政府規制を背景としたLED照明への世界的な移行は,繊維,自動車,塗料・コーティング,プラスチック,包装など,色再現が重要である業界にとって新たな課題となっている。
蛍光灯とLED照明には,色の知覚に劇的な影響を与える可能性のある明確なスペクトルパワー分布(SPD)がある。デザインから生産,小売に至るまで,サプライチェーン全体で色の一貫性を維持するためには,LED標準を新たにカラーワークフローにおけるビジュアル評価プログラムに統合していく必要がある。
この製品は,さまざまな照明条件を再現する7つの異なる光源により,正確で一貫したカラー評価を実現する。7つの光源は,「LED D50」,「LEDD65」,「LED-B2 3000K」,「LED 3500K」,「LED-B3 4000K」,「LED UV」,「LED A」,「CWF LED」,「TL84 LED」,「U30 LED」,「U35 LED」など,幅広い標準光源から選択できるという。
この製品の主な特長は以下の通り。
•瞬時の起動:待機時間をなくし,日々の作業効率を向上。
•安定した照度:固定された強度レベルと安定した色度を提供するキャリブレーションされた光量を提供することにより,色評価の一貫性を確保。
•ディレクショナルD65昼光:欠陥検査やオレンジピールなどの表面評価を容易にし,複雑な仕上げによる製品の品質を保証。
•デジタル評価:オプションの内蔵キャリブレーション・モニターにより,物理的サンプルとデジタルマテリアルツインの比較を可能にし,デジタル・プロトタイプと物理的製品の一貫性を保証。
•高いエネルギー効率:静かな作動,発生する熱量の低減,エネルギー消費量の低減,蛍光灯より長寿命のイルミナントを搭載。
•規格準拠:ISO,ASTM,AATCC,BSIの視覚評価要件に適合