三菱電機モビリティとスタンレー電気は,次世代車両(四輪・二輪)を対象としたランプシステムを構成する電子・制御部品事業に関する合弁会社の設立について基本合意したと発表した(ニュースリリース)。
この合弁会社は,スタンレー電気の車載用ランプシステム事業及び三菱電機モビリティの電子・制御部品事業における強みを融合し,次世代車両(四輪・二輪)を対象とした車載用ランプシステムを構成する電子・制御部品の開発,設計,製造及び販売を行なうとしている。
近年,ADASへの対応,そして自動運転社会の実現に向けて,自動車産業を取り巻く環境が大きく変化する中で,スタンレー電気と三菱電機グループは2020年12月25日付「車載用ランプシステム事業に関する業務提携のお知らせ ― 交通死亡事故ゼロを目指して ―」にて公表した業務提携に基づき,従来よりもさらに高い安全性と機能性を有する車載用ランプシステムの実現を目指してきたという。
その結果,企業間の業務提携に留まらず,この合弁会社の設立を通じて,これまでにない高付加価値製品を提供することで移動社会における死亡事故ゼロによるサステナブルな社会の実現を目指すことで基本合意したとしている。
この合弁会社で,スタンレー電気が持つ車載用ランプを通じた安全安心に寄与する光学制御システム技術と,三菱電機モビリティが持つ先進制御システム技術のシナジー効果を最大限発揮することで,新たな魅力ある製品を様々なユーザーに提供していくという。
なお,この合弁会社は,スタンレー電気がマジョリティ株主となることを想定しており,この取引の完了は競争当局をはじめとする必要な関係当局の承認・認可の取得を条件とするとしている。