カツラ・オプト・システムズは,一体型チルトセンサを発売した(製品ページ)。
従来オートコリメータ測定の範囲は±1度程度だったが,もっと広い範囲の測定が可能になれば,より広範囲な角度変化をカバーでき,設定や調整の手間を減らせる。
また,一度に測定できる範囲が広がるため,複数回の測定や,位置調整の必要がなくなり,作業効率が大幅に向上する。これにより,精度を保ちながら生産ライン全体のスピードアップが期待でき,結果としてコスト削減と歩留まりの向上に繋がるという。
この製品は,信号処理部を筐体に内蔵しているため,設置の自由度が広く簡単にセットすることができるという。大きさは,W150×D180×H56mm,質量は1.5kg,上位機器へのデータ出力は1,600回/秒と高速だとしている。
今回測定範囲が,±5度(円形範囲)となり,ワーキングディスタンスは65mm±1mm,波長/出力/ビーム径は,658±10nm / クラス1 / φ1.5mm以下となっている。
アプリケーションの事例として,ドローンカメラなどジンバル傾き評価,スマートフォンカメラモジュール傾斜型OISの傾き測定,MEMSミラー駆動時の傾斜評価をあげている。