セブンシックスは,複雑な制御不要の超短パルスレーザー発生装置「iQoM」で第49回発明大賞の「発明功労賞」を受賞したと発表した(ニュースリリース)。
環境安定性に優れた波長1um帯の超短パルスファイバレーザーは,レーザー微細加工や光計測分野の応用の拡大と実用化に貢献してきた。しかし現在では,ファイバレーザーの普及による使用環境の多様化,ダウンタイムの低減要求,企業間競合の激化により,更なる高信頼性化,長寿命化,低価格化が求められている。
この製品は,波長976nmの半導体レーザーと組み合わせることで,時間幅がピコ秒の光パルスが発生する全光ファイバモジュール。経年劣化する可飽和吸収ミラーを用いない技術,レーザーの始動をアシストする独自技術,2波長バンドパスフィルタ技術により,高信頼性・長寿命ながらも低価格を実現した。
今回の受賞は,材料加工やセンシングなどの中核技術となる超短パルスレーザーの性能や経済性を向上させた点が評価された。