Optica(旧OSA:アメリカ光学会)は,2024年のアイヴス・クイン賞(Frederic Ives Medal / Jarus W. Quinn Prize)を,東京工業大学・栄誉教授の伊賀健一氏が受賞したと発表した(ニュースリリース)。
アイヴス・クイン賞は,1928年に創設されたOptica唯一で最高の賞。今回,伊賀氏の面発光レーザーの発明と実現に至る先導的研究の功績に対して贈られた。
同賞はこれまで光学やレーザーに関して貢献した科学技術者が受賞している。例えば,レーザーを提案したタウンズとショウロウ,量子光学のヘンシュやアスペクト,半導体レーザーを初めて作ったホロニヤック, Jr. などがいる。日本はもとよりアジアからの受賞例はなく,今回,伊賀氏が初めての受賞となる。
Opticaは世界の93%の国から,43万人超の会員を持ち,広く光に関する科学と産業をカバーしており,伊賀氏は2021年のIEEE エジソンメダルに続き,この学会の最高位の賞を受賞したことになる。
なお,授賞式は2024年9月に米国コロラド州デンヴァーにて開催される同学会の総会にて行なわれる。