ams OSRAMは,スマートウォッチやスマートリング,その他のウェアラブルデバイスのメーカーが,光電式容積脈波記録法(PPG)や電気信号から得られるバイタルサイン測定の精度と信頼性を向上すると同時に,バッテリー駆動時間を延長することを可能にするアナログフロントエンド(AFE)「AFEAS7058」 を発表した(ニュースリリース)。
さらにこの製品は,体組成分析のための生体インピーダンス測定を行なう機能を導入し,ウェアラブル製品を差別化する新たな手段を提供するという。
超低ノイズの特性は,120dBという非常に高い信号対雑音比を実現するとしている。これは,心拍数,呼吸数,血中酸素飽和度(SpO2),血圧のパラメーターにおけるPPG測定性能で,競合製品と比較して,大幅な改善を可能にするという。
光学ノイズ性能は,2つの低ノイズ20ビットアナログ‐デジタル(ADC)コンバーターの統合や,低ノイズLEDドライバの提供,新しい自動環境光オフセット補正技術などの開発の成果だとする。
また,新製品の信号対雑音比は,高いシグナルインテグリティを維持しながら,デバイスのLEDを低電流で駆動することにより,ウェアラブルデバイスメーカーが消費電力を削減することを可能にするという。
2つのPPG ADCはフォトダイオードデータの同時収集を行なう。また,PPGとECG信号の測定は同期化され,血圧測定も可能。
新製品の豊富な機能は,2.8mmx2.5mmx0.5mmサイズのコンパクトなWLCSPチップに統合されている。また,コンシューマーデバイスにおけるバイタルサインモニタリングのあらゆる側面にコンポーネントとシステムノウハウの統合されたソースを提供する同社の光学・電気製品の幅広いポートフォリオに加わることになる。
同社のバイタルサインモニタリング向け製品には,LED,フォトダイオード,温度センサ,そしてAFEのAS705xシリーズが含まれる。ハードウェア製品は,心拍数,呼吸数,SpO2などの測定機能のためのアルゴリズムによってサポートされているとしている。