米MKS Instrumentsは,「Ophir SWIR &NIR 25-250mm F5.5(NFOV)f/4.0(WFOV)連続ズームレンズ」をSPIE Defense and Commercial Sensing 2023で発表した(製品ページ)。
この製品は,新しく導入された5μmおよび10μmSXGAと15μmVGA SWIRディテクター用の業界初のコンパクトで頑丈な低SWaP(サイズ,重量,消費電力の削減)レンズ。重量は860g,長さは224mmで,同様のSWIRレンズよりも約60%軽量なレンズを実現しながら,検出範囲が26kmを超える高品質の画像を実現するという。
また,このレンズには過酷な環境に耐えることができる独自のコーティングが施されており,産業用,国土安全保障,および防衛市場における高度なドローン,沿岸捜索および救助,戦術UAV IRカメラ,およびマイクロ/ミニ戦術ペイロードアプリケーションの厳しい要件に適しているとする。
さらに,このレンズは色補正されており,700nmから1700nmまでの幅広い短波長IR範囲をサポートし,NIRバンドとSWIRバンドの両方をカバー,1100nmから1700nmまでの狭波長用のオプション構成により,歪みを最小限に抑えて動作する。
10倍のズーム比,25~250mmのEFL範囲を提供し,F/5.5は,SXGAフォーマットを含む5μmと10μmの両方のピクセルピッチディテクターをサポート。低SWaPアサーマル設計はズーム範囲と広い温度範囲の両方で高いMTF性能を発揮するという。
なお,この製品については,オフィールジャパンが,日本国内にて販売するとしている。