光技術総合展示会「OPIE’23」がこの4月19日~21日,パシフィコ横浜において開催され,盛況のうちに幕を閉じた。主催者発表による出展社数は421社・団体で過去最大の規模となり,来場者数は会期3日間合計で13,686名とし,昨年比約144%になったという。
アフターコロナ,ウイズコロナに移行し始めたことで展示会は活況を取り戻したかたちで,会場内では通路も賑わいを見せ,来場者と出展社間との対面による活発な商談や情報収集を行なうシーンが多く見られた。
今年のOPIEは「レーザーEXPO」,「レンズ設計・製造展」,「ポジションニングEXPO」,「宇宙・天文光学EXPO」に加え,新たに「光通信・要素技術&応用EXPO」が加わり,「光と画像のセンサ&イメージングEXPO」と「光源・光学素子EXPO」が従来展より名称を変えて開催され,展示会としても発展している。
OPIEは,同時開催されている国際会議OPICとも連動しており,海外からの参加者も多く見られたことで会場内の活気が一段と上がったように感じることができた。本レポートではOPIEの雰囲気を写真で振り返るとともに,主な併設イベントのもようを紹介する。なお,来年2024年のOPIEは4月24~26日の3日間で,場所を同じくパシフィコ横浜で開催する予定だ。
■活気が溢れる会場内―海外出展社も多数
今回の展示会では,海外から多くの出展があったのが大きな特長の一つとも言える。主催者発表によれば,全出展社数の実に4分の1が海外からの出展社だったという。出展は欧州が中心だが,ゼロコロナ政策を転換した中国の出展も多く見ることができた。海外出展社は今後も増えるものと見られており,そのため,早期出展申し込みに対する期待も大きいとされている。
OPIEでは初披露された製品の(写真はフォトテクニカが出展したドイツ・n2Photonicsのマルチパスパルス圧縮システムを組み合わせたフェムト秒レーザー)
海外初出展企業も多く見られた(写真はポーランド・Fluence社のフェムト秒ファイバレーザー)
産学連携によって開発中の技術や製品の出展を見ることができるのも,OPIEの特長の一つ(写真はトライオプティクスと宇都宮大学が浜松地域イノベーション推進機構フォトンバレーセンターのA-SAP産学官金連携イノベーション推進事業の一環で開発中のSCLを使用した多波長屈折率測定器)