古河電気工業は，国内市場に向けて新たに開発した小型多心光ファイバ融着接続機「S001M4」を2023年1月より発売すると発表した（ニュースリリース）。

この製品は，業界最軽量の750g（従来機比約25%減）の軽量化と，従来機と比べ体積約20%減の小型化を実現。また，従来機と比較して1.2倍の高速接続が可能で，光回線工事の作業効率化に貢献するとしている。

テレワークの普及や動画配信サービスの利用拡大も相まって，高速で安定した光回線通信の需要が高まり，国内市場においては，2010年以降FTTHユーザーの増加にともない架空引込工事や宅内引込工事が増加しているという。

架空引込工事では電柱の上など限られたスペースで作業することから，ドロップ融着機能を有した小型の多心光ファイバ融着接続機のニーズが高まっており，同社は「NJ001M4小型多心光ファイバ融着接続機」の後継機として，ユーザーのニーズに対応したより小型で軽量な多心光ファイバ融着接続機の開発を行なった。

この製品は，単心，2心，4心テープの光ファイバ心線を接続できる小型の融着接続機で，置いても手で持っても使いやすいT字薄型フォルムを採用し，2.8インチのタッチパネルモニタと必要最低限のボタンで迷うことなく直感的な操作が可能となる。

同社の原点となる銅を配色したデザインでイメージを一新し，また，従来より小型・軽量でありながらも耐落下衝撃性能と，防塵・防滴の耐環境性能を備えており，架空接続作業に求められる機能性と携帯性を兼ね備えているとしている。