【光フェア】アプトス,害鳥忌避レーザーを展示

光技術展示会「光とレーザーの科学技術フェア2022」(11月9日(水)~11日(金),東京都立産業貿易センター浜松町館)において,アプトス(可視光・次世代レーザー応用ゾーン ブースNo4V-06)は,「DG害鳥忌避レーザー装置」を紹介している。

農業や養殖業において鳥による食害は,場合によっては最大損失が5割に達するなど深刻な状況にあるという。今回展示している「DG害鳥忌避レーザー装置」は,太陽電池を使ってスタンドアローンで動作し,レーザーによって鳥を追い払うというもの。

支柱の最上部に取り付けられたレーザーの出射装置が回転し,4本の緑色レーザー(波長505nm~520nm)を装置を中心として円錐状に照射,地上に4本の円を描くように動作する。鳥はこの色の光を忌避する性質があり,またレーザー光に慣れることもないので効果が持続するという。

有効照射距離は日照強度により30~50m,夜間は100m。直径60~80mの画を描くように設定されているが,推奨使用距離は半径30~40mだという。同社ではこの装置により,鳥害対策費用を年間約16万円節約し,総損失が約4割減るとしている。

また,内視鏡照明用途を想定した白色レーザーモジュールも展示しており,こちらは用途に応じたカスタムにも対応するという。

その他関連ニュース

  • 【OPK】レーザーで害虫を撃墜,未来の農業をデモ 2024年07月17日
  • 古河電工,超低消費電力ラマン増幅器用励起光源開発 2024年07月03日
  • 秋田県立大,アボカドの表皮に光照射し食べ頃を予測 2024年06月17日
  • 理研ら,光合成細菌を窒素肥料として利用可能に 2024年06月12日
  • 秋田県立大,野菜の根への光照射が成長に影響と発見 2024年06月10日
  • 古河電工ら,出力5kWの青色レーザー発振器を開発 2024年06月04日
  • 【解説】青色半導体レーザーの高出力化が進展も,実用化にはビーム制御も重要 2024年05月22日
  • 【OPIE】金門光波,He-Cdレーザー装置を展示
    【OPIE】金門光波,He-Cdレーザー装置を展示 2024年04月26日