光技術展示会「光とレーザーの科学技術フェア2022」(11月9日(水)~11日(金),東京都立産業貿易センター浜松町館)において,シャープ福山レーザー(レーザー科学技術フェア ブースNo4L-26)は,同社の半導体レーザーのラインナップを紹介している。
同社の半導体レーザーは,375nm~660nmと幅広い波長域をカバーしているが,特に青紫~青色半導体レーザーに注目が集まっているという。用途として青紫はPCB/FPC/ソルダーレジストの直接描画(レーザーダイレクトイメージング)への応用が多く,5G/Beyond 5Gを見据えた基板加工や,EV化によるFPC需要拡大などがその要因だとしている。
また,青色半導体のレーザー光は,赤外線と比べて銅への吸収が高いことから,EVやハイブリッドカーの増加に伴い,モーターや電池に使用される銅の加工を目的として,加工機への搭載気運が高まっているという。こうした加工用途では高出力の半導体レーザーを多数使用してハイパワーを実現している。
また,今回の展示会で来場者の興味を引いているのが,開発中のRGBレーザーをコンパクトにまとめた,ARグラス向け光源だという。まだ量産には至っていないというものの,端面発光タイプと,ミラーでレーザーを上方にはね上げて出射する2つのタイプを紹介している。
サイズは端面出射タイプが7.0×3.0×1.6mm,跳ね上げタイプが7.0×4.6×1.5mmとなっている(後者は4.0×4.0×1.4mmタイプもあり)。同社ではこの光源について,サンプル出荷を開始しているという。