光技術展示会「光とレーザーの科学技術フェア2022」(11月9日(水)~11日(金),東京都立産業貿易センター浜松町館)において,オフィールジャパン(赤外線フェア ブースNo3R-16)は,各種赤外線レンズを紹介している。
今回新製品として「SupIR 80-1200mm f/5.5モーター駆動連続式ズーム」の現物を展示している。このズームレンズはピクセルサイズ15μmのイメージセンサを用いた場合,焦点距離1200mmにおいて人物なら22km先,自動車なら26km先にあるものまで捉えることができる。
φ267mmの大口径レンズはゲルマニウム製で,平均透過率(3.4μm~5.0μm)は,≧80%(LRHC)/85%(HD)を誇る。一般に高価なゲルマニウムレンズだが,同社の製品は「おそらく国産の半分程度」(説明員)だという。
こうした製品は主に防衛や国境警備用途で使われているが,今回の展示では小径の単焦点レンズも多数紹介しており,こうしたものは工場のライン監視やビル監視,そして車載用途として利用されているという。また特注品にも対応するとしている。