NECは英Global Marine Systems Limited(GMSL)と,約4年間にわたる光海底ケーブル敷設船のチャーター契約を締結したと発表した(ニュースリリース)。
同社は,50年以上にわたり海底ケーブルシステム事業を手掛けており,海底ケーブル・海底中継器・陸上の端局装置などの製造,海洋調査とルート設計,据付・敷設,訓練から引渡試験まで,すべてをシステムインテグレータとして提供してきた。
海底ケーブル敷設船はこれまでプロジェクト毎に調達してきたが,昨今の5G普及や各国のデータセンター間でのデータ通信量の増大と,それによる海底ケーブルの敷設需要の拡大に対応するため,同社として初めて専用で使用できる敷設船を長期チャーターした。
チャーターしたNormand Clipper(ノーマンドクリッパー)は,ノルウェー船籍の敷設船で,全長は127m,ケーブル積載量は5,000トン(般的なケーブル構成で約7,000kmの積載が可能 )となっている。
同社では今回のチャーターにより,今まで以上にタイムリーかつ柔軟に海底ケーブルシステムを提供し,顧客の需要に応えていくとしている。