コニカミノルタ,ディスプレー事業の強化と3D参入

コニカミノルタは,センシング事業のドイツ子会社Instrument Systems GmbH(IS)を通じて,韓国の販売技術コンサルタント兼メーカーであるKimsoptec Co., Ltd.(キムスオプテック)を買収すると発表した(ニュースリリース)。

キムスオプテックは,現在,韓国のディスプレー・光計測分野におけるISのパートナーであり,韓国の多くの重要なディスプレーメーカーやシステムインテグレーターにディスプレー検査システムと技術コンサルティングを提供している。また,ISのエンジニアリング能力を有し,ISの製品ポートフォリオを補完する形で,ディスプレー計測分野の製品・システムを製造しているという。

コニカミノルタはこの買収を通じて,ISのアジア市場における顧客接点を強化し,従来のディスプレー検査領域及び,今後進化してゆくAR/VRディスプレー検査領域の更なる事業拡大を目指す。

また,今後も成長が見込まれるセキュリティ機能に関わる3Dセンサー(本人認証や目線のトラッキング)検査領域において,キムスオプテックが持つ自社製品や顧客ベースを活用した事業展開を図る。

2025年には,IS製品販売に加え,キムスオプテック製品による市場・販売拡大を,更にキムスオプテック製品の競争力を強化したISチャネルによる韓国市場以外での販売拡大を見込む。また,キーアカウント向け直販チャネルを獲得し,顧客接点を強化することで,更なる売上増を見込んでいる。

コニカミノルタは,ICT分野における新たなセンシング・ディスプレー計測の課題に応えるため,アプリケーションノウハウのグループ化を進め,センシング事業のさらなる拡大を図るとしている。

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