SSS,セキュリティカメラ用イメージセンサー発売

著者: admin

ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)は,撮像画像の全画角出力と特定領域の高速出力を同時に実現する1/3型有効約512万画素のCMOSイメージセンサー「IMX675」をセキュリティカメラ用に商品化することを発表した(ニュースリリース)。サンプル価格は1518円(量産品の価格は,取扱数量などにより変わる)。

セキュリティカメラは,活用される場面ごとに要求仕様が異なる一方で,システムコスト低減の観点から,カメラの設置台数を抑える必要がある。この製品は,独自の読み出し回路により,全画素を毎秒最大40フレームで読み出すと同時に,特定の領域を高フレームレートで読み出すDual Speed Streaming機能を搭載する。

特定領域は,縦方向の任意の領域とそれに応じたフレームレートを指定することが可能になる。目的に応じて,必要な領域のみを高速に読み出すことで,全画素を読み出す従来方式よりもデータ量を削減する使い方もでき,後段のカメラシステムの負荷軽減に繋がるとしている。

また,画素部と回路部をCu-Cu接続で積層することで,高速な信号処理回路を最適なレイアウトで複数配置し,消費電力を従来比で約30%の大幅削減に成功。セキュリティカメラは常時稼働させるケースが多く,電力消費によるコストや環境負荷,カメラの発熱などが課題となるが,カメラシステムの放熱部品点数の削減,それによるシステム全体としてのコストダウンおよび環境負荷軽減に貢献するという。

さらに,独自のプロセス技術により,画素サイズの制約がある中でも受光部の面積を広くすることで,広いダイナミックレンジを実現する技術「STARVIS 2」を採用しており,撮影時のアーティファクトを低減する単露光方式において,従来比約2.5倍となる78dBの広いダイナミックレンジを実現し,高精度なモニタリングに繋がるとする。

加えて,受光部の光の入射面に凹凸を設けることで入射光を回折させて,非可視光である近赤外光の吸収率を高める独自のデバイス構造を採用。近赤外領域における感度を従来比約2.5倍に高めており,夜間などの暗いシーンでよく利用される近赤外撮影においても,高画質な撮影が可能となるとしている。

有効画素数は,2608(H)×1964(V)約512万画素,イメージサイズは対角6.53mm(1/2.8型)。なお,この製品のサンプル出荷は2022年8月を予定している。

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