ニレコ,携帯型XRF・LIBS分析装置で代理店契約

ニレコは,米SciAps, Inc.,(サイアプス)と携帯型元素分析装置に関する総代理店契約を締結したと発表した(ニュースリリース)。

同社は携帯型XRF(蛍光X線元素分析法:X-ray Fluorescence Analysis)分析装置,LIBS(レーザー誘起ブレークダウン分光法:Laser-induced breakdown spectroscopy)分析装置を製造するメーカーとして,多分野にハンドヘルド型分析装置を提供している。

これらの装置は小型軽量で,その場で非侵襲または低侵襲で試料を測定できることから,鉄鋼・非鉄金属産業を始め元素分析が必要とされる各種産業で利用されている。特に金属業界においては,鉄鋼内の炭素含有量検査や金属リサイクルの前に選別が必要なスクラップ内のアルミニウム含有量検査をその場で迅速に行なえることから,利用の拡大が進んでいるという。

このうちXRF分析装置は,試料にX線を照射することで試料の特性X線を非侵襲に測定し,元素含有量を分析する。「X-500シリーズ」は現場分析に優位な軽量化と高性能化(高速測定)に力を入れており,その結果軽金属中の微小量元素の検出速度に於いては他社製品比で約10倍の検出速度と検出精度約2倍の測定能力を誇るとする。

また,他社製品と比べて軽量で疲れにくい重心設計,45mm幅の隙間測定が出来る細身の筐体設計などが相まって,実用性も高いとする。さらにユーザー開発による検量線も運用可能で,クラウドを通じた同社LIBS装置との連携活用ができるなど,ソフトウエア面でも多くの利点を持つとしている。

LIBS分析装置は,短パルスレーザーを試料表面に照射し,生成したプラズマ光を分光測定することで元素含有量を分析する。「LIBS Z-900シリーズ」は,XRFの適用外の軽元素も含め重元素の測定も可能で,X線を使わない特徴がある。

特許技術のアルゴンガス噴射法によりプラズマ生成をアルゴンガス雰囲気中で行なうことで,プラズマ発光強度を圧倒的に高めることができる。これにより,測定に高い再現性を持つだけでなく鉄鋼中の微量炭素Cの測定も可能にし,例えば炭素含量でSUS316とSUS316Lの違いも判別できるという。

 ニレコは今後,SciApsの携帯型元素分析装置を鉄鋼・非鉄金属産業向けに販売活動を展開していくほか,金属加工,プラント製造設備,金属スクラップ,レアメタルリサイクル,建築分野,食品,農業,製薬などの各業界へ提供していくとしている。

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