竹中電子工業は,赤熱線材や棒鋼から放射される赤外線をイメージセンサーでセンシング,熱材のポジションをアナログ電圧で出力する熱材位置検出センサー「HMPD9000シリーズ」の販売を開始した(製品ページ)。
この製品は,従来品「HMPD801-EX」を最新技術で再設計,互換仕様を維持させながら検出性能を大幅に向上。従来品の800°C仕様から約18%検出能力が向上し,従来品で検出不可能な680°Cの材料温度まで検出することが可能だという。これにより,低温になる下流工程への新規設置にも対応する。
また,光学系や電子回路の最適化により熱材エッジ位置をシャープに捕捉,線材実測位置情報と出力のリアルタイム性能が向上,より正確なループ制御を実現。鉄鋼現場での圧延材のたるみ検知,ループ制御に適しているという。
さらに,従来品と更新可能な互換性維持し,ユーザーから要望が多かったCEマーク表示を実現。定期的に交換・点検が必要なメカ部分を使用せずにメンテナンスが容易だとしている。