SCREENホールディングスは,発明協会が主催する「令和3年度近畿地方発明表彰」において,「UV-LED複数波長露光式直接描画装置」が「特許庁長官賞」を受賞したと発表した(ニュースリリース)。
「近畿地方発明表彰」は,全国を北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州の8地方に分け,各地方において優れた発明・考案・意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰するもので,1921年に開始された。
今回の受賞は,プリント配線板上の感光材料(フォトレジストやソルダーレジスト)にフォトマスクなしで直接回路パターンを形成する露光装置において,生産性を低下させることなく,光源を超高圧水銀ランプからUV-LEDに置き換えることを可能とし,消費電力削減,長寿命化,水銀レスの直接描画装置を広く市場に普及させ,プリント基板業界の環境負荷低減に貢献した点が高く評価されたもの。
なお,この発明を搭載したSCREEN PE ソリューションズ製の直接描画装置は,5G関連やIoTインフラを中心に拡大が続くHDI(高密度多層)基板やパッケージ基板市場において評価を得ているという。
表彰式は11月18日(木)に,ホテルグランヴィア京都にて行なわれる予定。